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「ベンツに乗りたいけれど、ガソリン代や税金が高そう」「SクラスとCクラスでは年間の維持費がどれくらい違う?」「AクラスやBクラスなら維持費を抑えられる?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
ベンツの維持費を比較するとき、単純に「Sクラスは高い」「Aクラスは安い」と考えるだけでは正確な比較ができません。
同じSクラスやCクラスでも、搭載されるエンジンによって排気量や燃料の種類が異なります。さらに、同じ排気量でも車両重量や駆動方式によって燃費が変わるため、年間のガソリン代にも差が出ます。
この記事では、ベンツのSクラス・Cクラス・Aクラス・Bクラスを例に、排気量ごとの自動車税、年間5,000km・1万km・1.5万km・2万km走行した場合の燃料代まで具体的な数字を使って比較します。
「年間の走行距離が少ない人」「通勤で毎日乗る人」「長距離移動が多い人」など、それぞれの使い方に合わせてベンツの維持費を考えてみましょう。
ベンツの維持費は排気量だけでは決まらない
ベンツの維持費を考えるとき、特に重要なのが「排気量」「燃料種別」「燃費」「年間走行距離」です。
自動車税は主に排気量によって区分されるため、排気量が大きくなるほど税額も高くなります。
一方、ガソリン代は排気量だけで決まるものではありません。
例えば、1.5Lエンジンを搭載したCクラスと、3.0Lエンジンを搭載したSクラスでは、排気量だけでなく車両重量やエンジン性能も異なります。そのため、燃費にも大きな差が出る可能性があります。
また、ベンツにはガソリン車だけでなくディーゼル車やプラグインハイブリッド車などもあります。現在の日本向けラインアップでも、Cクラスにはガソリン・ディーゼル・プラグインハイブリッド、Aクラスにはガソリン・ディーゼル、Bクラスにもガソリン・ディーゼルが設定されています。
そのため、「Cクラスだから年間○万円」と一律に考えるのではなく、実際に購入するグレードまで確認することが大切です。
ベンツの排気量別に自動車税を比較
まずは自動車税から見ていきましょう。
福岡県の自家用乗用車では、排気量に応じて自動車税の年額が決められています。例えば、1.0L超~1.5L以下は30,500円、1.5L超~2.0L以下は36,000円、2.0L超~2.5L以下は43,500円、2.5L超~3.0L以下は50,000円です。3.0L超~3.5L以下になると57,000円、3.5L超~4.0L以下では65,500円になります。
| 総排気量 | 自動車税の目安(年額) |
|---|---|
| 1.0L超~1.5L以下 | 30,500円 |
| 1.5L超~2.0L以下 | 36,000円 |
| 2.0L超~2.5L以下 | 43,500円 |
| 2.5L超~3.0L以下 | 50,000円 |
| 3.0L超~3.5L以下 | 57,000円 |
| 3.5L超~4.0L以下 | 65,500円 |
| 4.0L超~4.5L以下 | 75,500円 |
| 4.5L超~6.0L以下 | 87,000円 |
| 6.0L超 | 110,000円 |
ただし、中古のベンツでは注意が必要です。
自動車税は新車新規登録の時期によって税率が異なる場合があります。また、一定年数を経過した車両には重課が適用される場合があります。
そのため、中古車を購入するときは「排気量」だけでなく「初度登録年月」も確認しましょう。
年間5,000km・1万km・1.5万km・2万kmのガソリン代を比較
次に、年間走行距離によってガソリン代がどれくらい変わるのかを見てみましょう。
今回は分かりやすく、ガソリン価格を1Lあたり170円として計算します。
計算式は以下のとおりです。
年間ガソリン代=年間走行距離÷実燃費×170円
例えば実燃費10km/Lのベンツで年間10,000km走った場合、1年間に必要なガソリンは1,000Lです。
1,000L×170円=170,000円となります。
| 年間走行距離 | 実燃費10km/L | 実燃費12km/L | 実燃費15km/L |
|---|---|---|---|
| 5,000km | 85,000円 | 約70,800円 | 約56,700円 |
| 10,000km | 170,000円 | 約141,700円 | 約113,300円 |
| 15,000km | 255,000円 | 212,500円 | 170,000円 |
| 20,000km | 340,000円 | 約283,300円 | 約226,700円 |
このように、年間走行距離が増えるほど燃費の違いによるガソリン代の差も大きくなります。
Sクラスの排気量・税金・ガソリン代
Sクラスはメルセデス・ベンツを代表するフラッグシップセダンです。現在の日本向けSクラスには、ディーゼルのS 450 dやガソリンのS 580などがラインアップされています。
Sクラスで特に注意したいのは、同じSクラスでもエンジンによって維持費が大きく変わることです。
例えば3.0Lクラスのモデルなら、自動車税は年間50,000円が一つの目安になります。一方、4.0Lクラスになると年間65,500円です。
税額だけを見ると年間15,500円の差ですが、実際の維持費では燃費や車両重量、タイヤなどの消耗品も関係してきます。
例えばガソリン車の実燃費を8km/Lと仮定すると、年間走行距離10,000kmでは約1,250Lのガソリンが必要です。
ガソリン価格170円/Lなら、年間ガソリン代は約212,500円になります。
| 年間走行距離 | 実燃費8km/Lの場合 |
|---|---|
| 5,000km | 約106,300円 |
| 10,000km | 約212,500円 |
| 15,000km | 約318,800円 |
| 20,000km | 425,000円 |
つまり、Sクラスのガソリン車で年間20,000km走る場合、ガソリン代だけで年間40万円を超える計算になります。
ただし、Sクラスにはディーゼルモデルもあるため、長距離走行が多い方はガソリン車だけでなくディーゼル車も比較するとよいでしょう。
Cクラスの排気量・税金・ガソリン代
CクラスはSクラスよりコンパクトで、日常使いと高級感を両立しやすいモデルです。
現在のCクラスにはC 200、C 220 d、C 350 eなどが設定されており、ガソリン・ディーゼル・プラグインハイブリッドなど、複数のパワートレインから選べます。
ここで重要なのが、「Cクラス=2.0L」とは限らないということです。
例えばC 200のような比較的小排気量のモデルと、ディーゼルモデル、AMGモデルではエンジンや税金、燃料代が異なります。
仮に実燃費を12km/Lとして計算すると、年間ガソリン代は以下のようになります。
| 年間走行距離 | Cクラス・実燃費12km/L |
|---|---|
| 5,000km | 約70,800円 |
| 10,000km | 約141,700円 |
| 15,000km | 212,500円 |
| 20,000km | 約283,300円 |
仮に排気量が1.5L以下の区分なら自動車税は30,500円、2.0L以下の区分なら36,000円が基本となります。
年間1万km走る場合、実燃費8km/LのSクラスと12km/LのCクラスを比較すると、ガソリン代だけで年間約70,800円の差が出ます。
5年間なら、単純計算で約35万円の差です。
Aクラスの排気量・税金・ガソリン代
Aクラスはメルセデス・ベンツのコンパクトモデルです。
現行Aクラスにはガソリン・ディーゼルのラインアップがあり、AMGモデルには2.0Lエンジンを搭載したA 35 4MATICなどもあります。
ここでも「Aクラスだから税金が安い」と決めつけないことが重要です。
例えば通常モデルとAMGモデルではエンジンが異なります。A 35 4MATICは2.0L直列4気筒エンジンを搭載しているため、排気量区分も通常の小排気量モデルとは異なります。
仮にAクラスの一般的なガソリンモデルを実燃費15km/Lとして計算すると、年間のガソリン代は次のようになります。
| 年間走行距離 | Aクラス・実燃費15km/L |
|---|---|
| 5,000km | 約56,700円 |
| 10,000km | 約113,300円 |
| 15,000km | 170,000円 |
| 20,000km | 約226,700円 |
年間1万km走行した場合、実燃費8km/LのSクラスと比較すると、年間ガソリン代に約99,200円の差が出る計算です。
Bクラスの排気量・税金・ガソリン代
BクラスはAクラスと同じコンパクトカテゴリーですが、室内空間や使い勝手を重視したモデルです。
現在のBクラスにもガソリン・ディーゼルのラインアップがあります。
BクラスもAクラスと同様に、年式やグレードによってエンジンが異なるため、車両ごとの確認が必要です。
例えば実燃費12~15km/L程度で走行できる車両を想定すると、年間1万kmの燃料代は約11万~14万円程度が一つの計算目安になります。
ただし、実際の燃費は走行環境によって大きく変わります。市街地中心なのか、高速道路中心なのかによっても燃費は変わるため、あくまで比較用の数字として考えてください。
同じクラスでも税金が違う具体例
ベンツの維持費を考えるうえで、特に覚えておきたいのが「同じクラスでも排気量が違う」ということです。
| モデル例 | エンジンの例 | 税金の考え方 |
|---|---|---|
| Aクラス | 1.3Lクラス | 1.5L以下の区分 |
| Aクラス AMG | 2.0L | 2.0L以下の区分 |
| Cクラス | 1.5Lクラス | 1.5L以下の区分 |
| Cクラス | 2.0Lクラス | 2.0L以下の区分 |
| Sクラス | 3.0Lクラス | 3.0L以下の区分 |
| Sクラス | 4.0Lクラス | 4.0L以下の区分 |
例えば1.5L以下と2.0L以下では、自動車税に年間5,500円の差があります。
2.0L以下と3.0L以下では年間14,000円、1.5L以下と4.0L以下では年間35,000円の差になります。
ただし、税金だけを見れば差額は限定的です。実際の維持費では、燃費やタイヤサイズ、オイル、ブレーキなどの消耗品の違いも考える必要があります。
年間走行距離が多い人ほど燃費の差に注目
年間5,000km程度しか走らない場合、燃費によるガソリン代の差は比較的小さくなります。
例えば実燃費8km/Lと15km/Lを比較しても、年間5,000kmならガソリン代の差は約49,600円です。
ところが年間20,000km走る場合、差は約198,300円まで広がります。
| 年間走行距離 | 8km/L | 15km/L | 年間差額 |
|---|---|---|---|
| 5,000km | 約106,300円 | 約56,700円 | 約49,600円 |
| 10,000km | 約212,500円 | 約113,300円 | 約99,200円 |
| 15,000km | 約318,800円 | 170,000円 | 約148,800円 |
| 20,000km | 425,000円 | 約226,700円 | 約198,300円 |
このように、年間走行距離が多い人ほど、購入時に燃費を確認するメリットが大きくなります。
ベンツの維持費を年間走行距離別に比較
ここまでの数字を整理すると、以下のように考えられます。
| クラスのイメージ | 想定実燃費 | 年間5,000km | 年間10,000km | 年間20,000km |
|---|---|---|---|---|
| Sクラス | 8km/L | 約10.6万円 | 約21.3万円 | 42.5万円 |
| Cクラス | 12km/L | 約7.1万円 | 約14.2万円 | 約28.3万円 |
| Aクラス | 15km/L | 約5.7万円 | 約11.3万円 | 約22.7万円 |
| Bクラス | 12~15km/L | 約5.7~7.1万円 | 約11.3~14.2万円 | 約22.7~28.3万円 |
ただし、上記は各クラスを分かりやすく比較するために設定した実燃費による試算です。実際の燃費はグレード、エンジン、車両重量、駆動方式、走行環境などによって変わります。
ガソリン代と税金だけでベンツを比較してはいけない
ベンツの維持費を考える場合、ガソリン代と自動車税だけでは不十分です。

例えばSクラスは車両価格だけでなく、タイヤやブレーキなどの消耗品も高額になりやすく、車検や整備費用も含めて考える必要があります。
一方、AクラスやBクラスでは車体がコンパクトで、Sクラスと比較すると日常的な取り回しもしやすくなります。
また、Cクラスはサイズ、走行性能、快適性などのバランスを考えて選びやすいモデルです。
「年間維持費をできるだけ抑えたい」という場合は排気量だけを見るのではなく、年間走行距離×実燃費×燃料価格で計算してみることが重要です。
中古のベンツを購入するときに確認したい5つの項目
中古車の場合は、次の5項目を確認しておくと維持費を具体的に計算できます。
1.総排気量
自動車税を左右する重要な項目です。
2.初度登録年月
自動車税は登録時期によって税率が異なる場合があります。また、古い車両には重課が適用される場合があります。
3.燃料の種類
ガソリンなのかディーゼルなのかを確認しましょう。
4.実燃費
カタログ燃費だけではなく、実際の使用環境を考慮することが重要です。
5.年間走行距離
年間5,000kmなのか、年間20,000kmなのかで、燃費による年間コストは大きく変わります。
2026年からは購入時の税金にも変更点がある
2026年4月1日から、自動車税の環境性能割が廃止されています。つまり、2026年4月1日以降に登録する車両については、従来の環境性能割は課税されません。
一方、自動車税そのものは引き続き排気量などに応じて課税されます。
また、自動車重量税については車検時などに関係するため、購入時だけでなく車検時の費用も含めて考えることが重要です。国土交通省は2026年5月1日からの自動車重量税税額表を公開しています。
ベンツの維持費を安く抑えるなら年間走行距離から考える
ベンツの維持費を抑えたい場合、まず年間走行距離を考えてみましょう。
年間5,000km程度であれば、燃費による差は年間数万円程度に収まるケースがあります。
一方、年間20,000km走る場合は、実燃費8km/Lと15km/Lで年間約20万円近い差が出る試算になります。
そのため、通勤や仕事で毎日ベンツを使用する方は、車両価格だけでなく燃費性能を重視する価値があります。
反対に、休日中心で年間5,000km程度しか走らない場合は、燃費だけを理由に車種を決めるのではなく、乗り心地、サイズ、デザイン、装備なども含めて比較するとよいでしょう。
まとめ
ベンツのガソリン代や税金は、Sクラス、Cクラス、Aクラス、Bクラスという「クラス」だけでは決まりません。
同じクラスでも、年式やグレードによって排気量や燃料種別が異なるため、実際の維持費には差が出ます。
自動車税では、1.5L以下なら年間30,500円、2.0L以下なら36,000円、3.0L以下なら50,000円、4.0L以下なら65,500円が一つの目安です。なお、初度登録年月や重課の有無によって税額が変わる場合があります。
ガソリン代については、年間走行距離が重要です。ガソリン価格170円/Lで計算すると、実燃費8km/Lの場合は年間10,000kmで約21.3万円、20,000kmで42.5万円になります。
一方、実燃費15km/Lなら年間10,000kmで約11.3万円、20,000kmでも約22.7万円です。
年間走行距離が多いほど、燃費の違いによるガソリン代の差は大きくなります。
ベンツの中古車を選ぶ際は、「Sクラスだから高い」「Aクラスだから安い」という考え方ではなく、総排気量・エンジン・燃料種別・年式・実燃費・年間走行距離まで確認することが大切です。
購入を検討しているベンツが決まっている場合は、車両のグレードや年式まで確認すると、年間のガソリン代や税金をより具体的に計算できます。
