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「BMWやベンツは本国のヨーロッパでは壊れにくいのに、日本に持ってくると故障が多いのでは?」と疑問に感じる方は少なくありません。
実際、BMWやメルセデス・ベンツなどのドイツ車は、ドイツをはじめとする欧州の道路や気候、走行距離、整備環境を前提として設計されています。そのため、日本で使用する場合、本国とは異なる環境によって車両への負担が変化することがあります。
ただし、「日本だからBMWやベンツは壊れやすい」「海外なら絶対に壊れない」という単純な話ではありません。
この記事では、BMWやベンツが大陸で使用される場合と日本で使用される場合の違い、故障しやすさに影響する要因、日本でBMWやベンツを長く良い状態で保存するための方法まで徹底的に解説します。
BMWやベンツの購入を検討している方、中古車を長く乗りたい方、現在BMWやベンツを所有している方に特におすすめの内容です。
BMWやベンツは大陸では本当に壊れにくい?
結論から言えば、BMWやベンツが大陸で特別に「壊れない車」になるわけではありません。しかし、BMWやベンツが設計された環境に近い条件で使用されることで、車両本来の性能を発揮しやすい面はあります。
特にドイツ車は、高速道路を長距離走行する機会が多い欧州の交通環境を想定して設計されています。
日本では、短距離走行、渋滞、信号待ち、低速走行などが多くなります。こうした使い方は、高速道路を一定速度で長時間走行する環境とは大きく異なります。
つまり、BMWやベンツの故障しやすさは「国」だけで決まるのではなく、気候・道路・走行距離・使用方法・整備方法などの複数の要素によって変化します。
BMW・ベンツの故障しやすさが日本と海外で変わる理由
日本と欧州では走行環境が大きく違う

BMWやベンツの故障リスクを考えるうえで、まず注目したいのが走行環境です。
欧州では都市間を移動する際に高速道路を長距離走行するケースが多くあります。一方、日本では都市部を中心に短距離走行と渋滞が多く、車が停止と発進を繰り返す場面も珍しくありません。
車にとって、一定速度で走行し続ける状態と、低速で停止・発進を繰り返す状態では負荷のかかり方が異なります。
BMWやベンツを日本で使用する場合は、単純な走行距離だけでなく、どのような走り方をしてきた車なのかを確認することが重要です。
短距離走行はエンジンに負担をかけやすい
日本でBMWやベンツを所有する場合に注意したいのが短距離走行です。
買い物や通勤などで数km程度の移動を繰り返していると、エンジンが十分に温まる前に走行が終了することがあります。
エンジンは適正な温度まで温まった状態で本来の性能を発揮します。そのため、短距離走行ばかりを繰り返す使い方は、長距離を一定速度で走る使い方とは異なる負担が蓄積する可能性があります。
BMWやベンツを長く維持するなら、日常の短距離走行だけではなく、定期的に十分な距離を走らせることも大切です。
日本特有の渋滞も車両への負担になる
都市部の渋滞も日本と欧州の大きな違いの一つです。
渋滞では、エンジンがアイドリングしている時間が長くなり、アクセルとブレーキを繰り返すことになります。
また、夏場の渋滞では外気温とエンジンルーム周辺の温度が上昇しやすくなります。BMWやベンツに限らず、自動車は高温環境で冷却系統などに負担がかかります。
そのため、日本で輸入車を使用する場合は、冷却水、ラジエーター、ウォーターポンプ、サーモスタットなどの冷却系統を定期的に点検することが重要です。
日本の「高温多湿」はBMW・ベンツにどう影響する?
日本とドイツなどの欧州では、気候にも大きな違いがあります。
日本の夏は高温になるだけでなく、湿度も高くなります。特に梅雨から夏にかけては、車にとって厳しい環境になりやすい時期です。
高温によるゴム・樹脂部品への影響
BMWやベンツには、エンジン周辺や足回り、各種配管などにゴムや樹脂を使用した部品があります。
ゴムや樹脂は経年劣化する部品であり、熱や紫外線などの影響を受けます。
日本で長期間使用する場合は、走行距離が少なくても部品の状態を確認する必要があります。
「走っていないから大丈夫」と考えるのではなく、年数による劣化も考慮することがBMWやベンツを長持ちさせるポイントです。
湿気や雨による影響にも注意
日本では雨が多く、地域によっては非常に湿度が高くなります。
ボディや下回りに水分が残りやすい環境では、金属部品の腐食にも注意が必要です。
特に海沿いの地域では、潮風による塩分が車両に付着することがあります。海岸付近に駐車する機会が多い場合は、定期的な洗車を行い、ボディだけでなく下回りの状態も確認すると安心です。
日本でBMW・ベンツを長持ちさせる保存方法
ここまでの内容から分かるように、日本でBMWやベンツを長く維持するためには、日本の環境に合わせた保存方法とメンテナンスが重要です。
屋外より屋根付き駐車場がおすすめ

BMWやベンツを長期間良い状態で保存したいのであれば、可能であれば屋根付きの駐車場がおすすめです。
屋根があることで、直射日光や雨によるボディへの負担を軽減できます。
特にボディの塗装、樹脂部品、ゴム部品などは紫外線の影響を受けるため、長期所有を考える場合には駐車環境も重要になります。
屋外駐車しかできない場合は、ボディカバーの使用や定期的な洗車・コーティングなども選択肢になります。ただし、ボディカバーは使用方法によっては砂やホコリによる擦り傷の原因になるため、車両をきれいな状態にしてから使用することが大切です。
定期的に走行する
長期間乗らないことが必ずしも車にとって良いとは限りません。
BMWやベンツを長期間保管する場合でも、車両の状態に応じて定期的に走行させることが大切です。
特にバッテリーは、車を使用しなくても少しずつ電力を消費します。長期間乗らない場合はバッテリー上がりにも注意が必要です。
また、タイヤも長期間同じ場所で停止していると、保管状態によっては変形や劣化につながる可能性があります。
短距離だけでなく長距離走行も取り入れる
普段の使用が近所への買い物や短距離通勤中心の場合は、定期的に高速道路などを利用して十分な距離を走行することもおすすめです。
長距離走行によって、普段とは異なる走行状態を作ることができます。
ただし、車両に異常がある状態で無理に長距離走行するのは避け、異音、警告灯、振動、液漏れなどの異常がある場合は先に点検を受けることが重要です。
BMW・ベンツは「壊れてから修理」ではなく予防整備が重要
BMWやベンツを長く乗るために特に重要なのが予防整備です。
日本車の場合、「故障してから修理する」という考え方でも大きな問題にならないケースがあります。しかし、輸入車を長く所有する場合は、消耗部品を早めに点検し、状態に応じて交換するという考え方が重要になります。
例えば、エンジンオイル、オイルフィルター、ブレーキ関連部品、バッテリー、冷却系統、各種ベルト、ホース類などは、走行距離だけではなく使用年数や状態も確認する必要があります。
BMWやベンツは電子制御を多く採用しているため、警告灯が点灯した場合には自己判断で放置せず、早めに診断することも大切です。
中古のBMW・ベンツは走行距離だけで判断しない
BMWやベンツの中古車選びでは、走行距離が少ない車ほど良いと考えがちです。
しかし、走行距離だけで車両状態を判断するのはおすすめできません。
例えば、走行距離が少なくても短距離走行を繰り返していた車と、走行距離が多くても高速道路などで一定距離を走行し、適切な整備を受けてきた車では、車両の状態が異なる場合があります。
中古車を選ぶ際は、走行距離・年式・整備履歴・使用環境・消耗部品の状態を総合的に確認することが重要です。
日本でBMW・ベンツを保存するときに避けたい環境
日本でBMWやベンツを良い状態で保存するなら、以下のような環境には注意しましょう。
- 長期間、直射日光が当たる場所に駐車する
- 海の近くで洗車せず長期間保管する
- 雨に濡れた状態を長期間放置する
- ほとんど走行せず長期間駐車する
- バッテリーが弱っている状態を放置する
- 警告灯が点灯しているのに乗り続ける
- 異音や振動などの症状を放置する
特に重要なのは、「乗っていないから劣化しない」という考え方をしないことです。
車は走行によって劣化する部品だけではなく、時間の経過によって劣化する部品も多く存在します。
BMW・ベンツを日本で長く乗るための5つのポイント
1. 駐車環境を整える
可能であれば屋根付き、さらに屋内に近い環境で保管することで、紫外線や雨による影響を抑えられます。
2. 定期的に洗車する

雨、泥、ホコリ、塩分などが付着した状態を長期間放置しないことが重要です。海沿いで使用する場合は特に下回りの洗浄も意識しましょう。
3. 定期的に走行する
長期間まったく走らせないのではなく、車両の状態を確認しながら定期的に走行させましょう。
4. 消耗部品を早めに点検する
故障してから交換するのではなく、点検によって劣化の兆候を早期に発見することが重要です。
5. 輸入車に詳しい整備工場を利用する
BMWやベンツには、それぞれ車種・世代ごとの特徴があります。輸入車の整備経験が豊富な専門店に相談することで、車両ごとの弱点やメンテナンスポイントを把握しやすくなります。
BMWやベンツは日本でも十分に長く乗れる
BMWやベンツは「日本では壊れやすい車」というわけではありません。
確かに、日本と欧州では気候、道路、交通事情、走行距離、駐車環境などが大きく異なります。そのため、本国と同じような使い方をそのまま日本で再現できるわけではありません。
しかし、日本の環境を理解したうえで適切なメンテナンスを行えば、BMWやベンツを長く楽しむことは十分に可能です。
むしろ重要なのは、「BMWだから壊れる」「ベンツだから壊れる」という考え方ではなく、どのような環境で、どのように使用され、どのような整備を受けてきた車なのかを確認することです。
まとめ
BMWやベンツが大陸で壊れにくいと言われる背景には、欧州の道路環境や走行方法、車両設計との相性があります。
一方、日本では高温多湿な気候、渋滞、短距離走行、紫外線、雨、海風など、欧州とは異なる環境があります。こうした違いによって、車両への負担や劣化の進み方が変わることがあります。
そのため、日本でBMWやベンツを長く所有するためには、屋根付き駐車場の利用、定期的な洗車、適度な走行、バッテリー管理、消耗部品の点検、予防整備などが重要です。
そして中古車選びでは、走行距離だけを見るのではなく、年式、整備履歴、使用環境、車両状態まで総合的に確認することが大切です。
BMWやベンツは、適切に維持すれば長く付き合える魅力的な輸入車です。日本の環境だからこそ必要になる保存方法とメンテナンスを理解して、愛車を良い状態で楽しみましょう。
