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「ベンツSクラスに乗りたいけれど、中古車ならどの年式がおすすめ?」「Sクラスは故障すると修理費が高い?」「年間の維持費はいくら必要?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
ベンツSクラスは、メルセデス・ベンツを代表するフラッグシップセダンです。新車では1,000万円を大きく超えるモデルもありますが、中古車になると価格が大きく下がり、憧れのSクラスを現実的な予算で購入できるようになります。
一方、Sクラスはエアサスペンションや高度な電子制御装備などを採用しているため、車両価格だけを見て購入すると、購入後の修理費用で予算を超えてしまう可能性があります。
この記事では、2010年頃から2026年までのSクラスをW221・W222・W223の3世代に分け、中古車相場、故障しやすい箇所、年間維持費、税金、車検費用、燃料代まで具体的な数字を交えて徹底比較します。
ベンツSクラスの中古車を選ぶ前に知っておきたい基本情報
ベンツSクラスはどんな車?
ベンツSクラスは、メルセデス・ベンツの最高級セダンです。
静粛性、乗り心地、安全性能、インテリアの質感など、あらゆる部分で高い水準を追求しています。特にSクラスならではのエアサスペンションによる滑らかな乗り心地は、大きな魅力です。
中古車市場では、年式が古くなるほど価格が下がるため、100万円台から購入できるSクラスもあります。しかし、100万円台の車両と500万円以上の車両では、年式だけでなく故障リスクや装備、整備状態も大きく異なります。
2010年~2026年までのベンツSクラスの世代
2010年から2026年までの中古Sクラスを選ぶ場合、主に以下の3世代を比較すると分かりやすくなります。
| 世代 | 販売時期 | 特徴 | 中古車価格の目安 |
|---|---|---|---|
| W221 | ~2013年 | 価格重視 | 約60万~300万円 |
| W222 | 2013~2020年 | 価格と性能のバランス | 約150万~900万円 |
| W223 | 2021年~ | 最新装備・高年式 | 約599万~1,950万円 |
カーセンサーの掲載情報では、W221を含む2005~2013年モデルの平均中古価格は約141万円、W222にあたる2013~2020年モデルは約342万円、2021年以降の現行W223は約930万円です。
【2010年~2013年】W221後期型ベンツSクラスの中古相場・故障・維持費
W221後期型の特徴

W221後期型は、現在の中古車市場では比較的安く購入できるSクラスです。
2026年時点では10年以上経過した車両が中心となるため、車両価格だけを見ると非常にリーズナブルです。カーセンサーでは2005年10月~2013年9月モデルの中古車平均価格が約141万円、価格帯は60万円~979万円となっています。
ただし、100万円前後のW221を購入する場合は、購入後の整備費用として最低でも30万~50万円程度を別に確保しておくと安心です。
W221後期型の中古車相場
W221後期型は、一般的なグレードであれば100万~200万円前後が一つの目安になります。
走行距離が多い車両や年式の古い車両では100万円を下回るケースもあります。一方、低走行車や状態の良い上級グレードでは200万円を超える車両もあります。
「100万円でSクラスが買える」という点はW221の魅力ですが、購入価格だけで判断するのは危険です。
W221後期型の壊れやすいところ
W221で特に注意したいのがエアサスペンションです。
エアサスペンションの修理・部品交換では、症状や交換部品によって費用が大きく変わりますが、1か所数万円~十数万円、内容によっては20万円以上を想定しておきたい部分です。
また、バッテリー、センサー類、電装部品、ブレーキ、タイヤなども年式によって交換が必要になる可能性があります。
W221後期型の維持費
W221の場合、年間の維持費は使い方やグレードによって大きく変わりますが、一般的な使用条件なら年間40万~70万円程度を一つの目安として考えるとよいでしょう。
ここには税金、車検、燃料、保険、消耗品などを含めますが、大きな故障が発生した場合はさらに費用がかかります。
【2013年~2020年】W222型ベンツSクラスの中古相場・故障・維持費
W222型の特徴

W222は、2013年10月から2020年12月まで販売された世代です。W221と比較してデザインやインテリアが大きく進化し、現在でも古さを感じにくい点が魅力です。
中古車市場では、価格と装備、快適性のバランスが良く、初めて中古Sクラスを購入する方にもおすすめしやすい世代です。
W222型の中古車相場
2026年時点でW222の中古車平均価格は約340万円です。カーセンサーでは平均価格約342万円、掲載価格帯は約149万円~918万円となっています。
実際に購入する場合は、200万~400万円程度を中心に探すと選択肢が広がります。
前期型であれば200万円前後から見つかる場合があり、後期型や低走行車、装備の充実した車両では400万円以上になるケースもあります。
W222型の壊れやすいところ
W222もエアサスペンション、電装系、センサー類、バッテリーなどは購入前に確認したいポイントです。
特に10年近く経過した車両では、走行距離だけでなくゴム部品やホース類、足回りなどの経年劣化にも注意しましょう。
W222を購入するなら、納車後の修理・整備費用として年間20万~40万円程度を基本的なメンテナンス予算として確保し、さらに大きな故障に備えて30万円~50万円程度の予備費を用意すると安心です。
W222型の維持費
W222の年間維持費は、走行距離やエンジンによって変わりますが、年間35万~60万円程度が一つの目安です。
グーネットではW222の自動車税額を5.1万~10.1万円、車検価格を8.3万~9.3万円の参考値として掲載しています。実際の金額は排気量、年式、整備内容などによって変わります。
【2021年~2026年】W223型ベンツSクラスの中古相場・故障・維持費
W223型の特徴

W223は2021年から販売されている現行世代のSクラスです。
デジタルディスプレイやMBUX、運転支援システムなど、最新世代ならではの先進装備が魅力です。
2026年現在も新しいモデルが多いため、W221やW222と比較すると故障リスクを抑えやすい点もメリットです。
W223型の中古車相場
W223の中古車相場は、2026年8月時点で599万円~1,950万円、平均価格は約930万円です。カーセンサー掲載情報では、新車時価格は1,293万円~2,656万円となっています。
つまり、新車価格1,000万円を超えるSクラスでも、中古車では600万円前後から探せる場合があります。
ただし、S500など人気グレードや低走行車、オプション装備が充実した車両では1,000万円を超えるケースもあります。
W223型の壊れやすいところ
W223はまだ比較的新しいため、W221のような経年劣化によるトラブルは少ない傾向にあります。
一方、電子制御装備が非常に多いため、センサーやディスプレイ、カメラ、運転支援システムなどに不具合が発生した場合は、修理費用が高額になる可能性があります。
そのため、W223ではメーカー保証・販売店保証の有無を必ず確認しましょう。
W223型の維持費
W223の年間維持費は、一般的な使用で年間35万~60万円程度を目安にするとよいでしょう。
ただし、車両価格が高いため、任意保険の車両保険を付ける場合は保険料が大きくなる可能性があります。
W223を購入する場合は、年間維持費だけではなく、タイヤ交換などに備えて年間10万~20万円程度の予備メンテナンス費も確保しておくと安心です。
ベンツSクラスの自動車税はいくら?
Sクラスの維持費を考えるうえで、自動車税は重要です。
2019年10月1日以降に初回登録された自家用乗用車の場合、3.0L超~3.5L以下は年間57,000円、3.5L超~4.0L以下は65,500円、4.0L超~4.5L以下は75,500円、4.5L超~6.0L以下は87,000円です。2019年9月30日以前に初回登録された車両では、それぞれ58,000円、66,500円、76,500円、88,000円となります。
| 排気量 | 2019年10月以降登録 | 2019年9月以前登録 |
|---|---|---|
| 3.0L超~3.5L以下 | 57,000円 | 58,000円 |
| 3.5L超~4.0L以下 | 65,500円 | 66,500円 |
| 4.0L超~4.5L以下 | 75,500円 | 76,500円 |
| 4.5L超~6.0L以下 | 87,000円 | 88,000円 |
さらに、初回新規登録から13年を超えたガソリン車などには重課が適用されるため、古いSクラスを購入する場合は税額にも注意が必要です。
ベンツSクラスの年間維持費を具体的に計算
年間1万km走行した場合の燃料代
燃料代はエンジンや実燃費、ガソリン価格によって変わります。ここでは分かりやすく、ガソリン価格を1Lあたり180円、実燃費を8km/Lとして計算します。
年間10,000kmを8km/Lで走行すると、必要なガソリンは1,250Lです。
1,250L × 180円 = 225,000円
つまり、年間1万km走行する場合、燃料代だけで約22.5万円になります。
W223のカタログ燃費はモデルによってWLTC8.7~13.7km/Lとされていますが、実際の燃費は走行環境や運転方法によって変わります。
年間維持費の目安
| 項目 | W221 | W222 | W223 |
|---|---|---|---|
| 自動車税 | 約5.8万~8.8万円 | 約5.7万~8.7万円 | 約5.7万~8.7万円 |
| 車検・法定費用等 | 約10万~20万円 | 約10万~18万円 | 約10万~18万円 |
| 燃料代 | 約20万~30万円 | 約18万~28万円 | 約15万~25万円 |
| 消耗品・整備 | 約15万~30万円 | 約10万~25万円 | 約8万~20万円 |
| 年間目安 | 40万~70万円 | 35万~60万円 | 35万~60万円 |
上記は任意保険料を除いた概算です。任意保険は年齢、等級、使用目的、車両保険の有無によって大きく変わるため、個別に見積もりを取る必要があります。
ベンツSクラスで特に注意したい修理費用
エアサスペンション
Sクラスの代表的な高額修理ポイントです。
症状や交換部品によって金額は異なりますが、エアサスペンション関連の修理では10万円~30万円以上になるケースもあります。
バッテリー・電装系
バッテリーやセンサー類などは比較的身近な消耗・交換部品ですが、Sクラスは電子制御システムが多いため、部品によっては数万円から十万円以上の費用が発生する場合があります。
タイヤ
Sクラスは大径ホイールを装着するグレードも多く、タイヤ4本交換で10万円~25万円程度を想定しておくと安心です。
20インチなどの大径タイヤや高性能タイヤでは、さらに高額になる場合があります。
ベンツSクラス中古車の選び方5つのポイント
車両価格だけで選ばない
100万円のSクラスを購入しても、購入後に50万円の修理費用が発生すれば、実質的な購入コストは150万円です。
そのため、車両価格だけではなく、購入後1年間の維持費まで含めて考えましょう。
整備記録・メンテナンス履歴を確認する
中古Sクラスでは整備記録が非常に重要です。
オイル交換、ブレーキ、バッテリー、エアサスペンションなどの整備履歴が確認できれば、購入後に必要となる整備を予測しやすくなります。
走行距離だけで判断しない
例えば走行距離5万kmのSクラスでも、整備状態が悪ければ安心とはいえません。
反対に走行距離8万kmでも、定期的に整備されている車両なら良好な状態を維持しているケースがあります。
中古Sクラスでは「走行距離」よりも「整備履歴」と「現在の車両状態」を重視しましょう。
保証内容を確認する
特にW223など高年式モデルでは保証が重要です。
保証期間が1年間なのか、走行距離制限があるのか、エアサスペンションや電装系まで保証されるのかを購入前に確認しましょう。
購入後の整備体制を確認する
Sクラスは購入して終わりではありません。
オイル交換や車検、タイヤ交換、故障診断などを相談できる輸入車専門店を選ぶことで、長期的な維持がしやすくなります。
ベンツSクラスの中古車はどの世代がおすすめ?
価格重視ならW221
「とにかく安くSクラスに乗りたい」という方にはW221がおすすめです。
100万~200万円前後で探せる車両がある一方、購入後の修理費用として30万~50万円程度の予算を確保しておくことをおすすめします。
バランス重視ならW222
価格、デザイン、快適性、装備、維持費のバランスを考えるならW222が最もおすすめしやすい世代です。
2026年時点の平均中古価格は約342万円で、150万円前後から900万円近くまで幅広い車両が流通しています。
特に250万~400万円程度の予算があれば、状態や装備を比較しながら選びやすくなります。
最新装備・快適性重視ならW223
最新のSクラスを選びたい方にはW223がおすすめです。
中古車価格は約599万円~1,950万円、平均約930万円と高価ですが、新車価格と比較すると大きな価格差があります。
「中古車でも新しいSクラスに乗りたい」「安全装備やデジタル装備を重視したい」という方にはW223が適しています。
まとめ
2010年から2026年までのベンツSクラスを中古車として比較すると、価格と維持費のバランスではW222が特におすすめです。
W221は100万~200万円前後から購入できる車両があり、価格重視の方に向いています。ただし、10年以上経過した車両が中心になるため、購入後の修理費用として30万~50万円程度の予算を確保しておきたいところです。
W222は中古車平均価格が約342万円で、250万~400万円程度を中心に探すと選択肢が広がります。Sクラスらしい高級感と現代的な装備を両立しやすい点が魅力です。
W223は中古車平均価格が約930万円、価格帯は599万~1,950万円と高価ですが、現行世代ならではの最新装備と快適性を楽しめます。
年間維持費については、W221で40万~70万円程度、W222で35万~60万円程度、W223で35万~60万円程度を一つの目安として考えるとよいでしょう。
ただし、Sクラスは車両状態による個体差が大きいため、実際の維持費は車両ごとに変わります。特にエアサスペンション、電装系、タイヤ、ブレーキなどは購入前に状態を確認することが重要です。
「中古車だから安い」という理由だけでSクラスを選ぶのではなく、購入価格+年間維持費+故障時の予備費まで含めて予算を考えることが、Sクラス中古車選びで失敗しないポイントです。
